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『お・ど・ろ・い・た』 [審判]

  審判協会の総会でのことです。以前から噂は耳にしていたのですが、
信じられない意見を持つ審判がいるものです。
 
 ファウルフライを捕ろうとした野手が、先ず頭に当てた(ヘディング)
場合、その飛球を捕球してもファウルだと思っている審判員がいるという
のです。まさか我が協会にはいないだろうと思ったのですが、この判定に
賛成の意見を持っている者が2人もいたのです(20人中)。恥ずかしい。
 ただ、フェア地域で同じことが起こったらアウトだというのです。理解
に苦しみます。

 この2人の理屈はどこから来ているのか。野球規則の定義2・3
「ファウルボール」(d)に、ファウル地域内またはその上方空間で、
審判員またはプレーヤーの身体、あるいは、地面以外のものに触れたもの。
があるではないか、というのです。

 確かに頭は身体の1部ですが、2人が決定的に勘違いしていることが
あります。ここでは、諸々触れた後に『誰も捕球しない』(ボールが地面
に落ちる)ということを“前提”に書かれていることです。

 2人に「この裁定を実行したことがあるの」と聞いたら、2人と
「適用したことはない 」 というのです。当たり前です。そんなこと
をしたら大トラブルになります。「もし適用したら伝説の審判になるよ」
と言ってやりました。

 長い審判生活の中で最大のカルチャーショックでした。

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今日の5文字『ふ・ざ・け・る・な』 [審判]

 本日、今年の審判最終試合を無事終えました。さて、今日の最終試合ですが、審判にとって最も

好感のもてる選手は、下手でも一生懸命プレーする選手です。こんな選手はエラーをいくつしても

全然気になりません。では反対に、鼻持ちならない選手といえば、明らかに上手いのにふざける

選手です。そんな選手が今日いたのです。最初は捕手を担当、初回の投球練習では、右手を

ポケットに入れ、捕ったボールをグラブトスで投手に返球(投手までは届くはずもないのですが)
                                                                            この時「ふざけた野郎だな」と思ったのがひとつ。この捕手が3回から遊撃へ回る。いきなり打者が

センター前にライナーのヒット、と思った瞬間、1メートル半ぐらいのところから、打球にグラブを 

投げつけたのです。これが見事に命中(打者は3塁へ進む、当たらなければペナルテイーはなし)。

なんともふざけた野郎です。お互いレベルの高いチーム同士だった(スコア2-1)だけに、なんと

興醒めの選手でした。                                                                                    

3塁側のチームにケタ外れの選手がいた。3塁、投手、捕手と守ったのですが、タダ者ではない。

初回の打席では、レフト後方を新幹線が走っているため、相当高いネットを張ってあるのですが、

そのネットの最上部ギリギリを直撃。何度もこの球場で審判をやっていますが、規格外の選手でした。


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『そこからでは見えないよ』 [審判]

本塁.jpg 日曜日のDeNA・オリックス戦。本塁でのタッグ(タッチ)プレーですが、走者が左

手で完全に本塁に触れているのですが、球審の位置からでは走者の身体で完全に“死

角”になっています。判定は気の毒に「アウト!」でした。中畑監督もすでに2度退

場処分を受けているので、抗議もほどほどだったようです。

 このケースでベストの位置は、反対側です。

 




 


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95%以上(MLB球審) [審判]

  27日ラジオの収録(岩手放送、毎火21時~22時。茨城放送、毎土16時1

5分~16時50分)『平林アンパイアのプロ野球・ウの目タカの目』。

 この日の話題のひとつ、MLBでは球審の参考資料のために全試合、球審用のカメラを

数台設置しストライクゾーンをチェックしているらしい。映像は門外不出だが、時々 審判員

にDVDにして渡されるとか。

 さて、年間数千万稼ぐMLBの審判、球審の正確度はいかほどなのか。最低でも95%

以上はキープしないと査定に影響するらしい。ということは、5%のミスは許容範囲

ということになる。数千万円のMLBの審判にしてである。

 草野球なら250球前後の投球を判定する訳だが「5%ぐらいは」と思うとやや

気が楽になる。勿論、目標は100%。


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お粗末な場内説明 [審判]

 昨日(10日)のDeNA・巨人戦での出来事です。打者が、2バウンドで1塁塁上を通過する打球を打ちました。塁審はすかさず「ファウル」。1塁手が「ベースに当たった」とアピール。ここで審判団が協議に入り、結果は「フェアでアウト」に変更されました。当然中畑監督が猛抗議。動きからすると「塁審はファウルと言ったじゃないか」と言ってます。
 審判にはそれぞれ担当があり(当該審判という)このケース、ベースまでは球審、ベースから後ろは塁審なので、普通なら変更は100パーセントあり得ないのですが、1塁手のアピール通り、ベースに当たったのを球審が確認していたのではないでしょうか。           
 さて、球審の場内説明です。「塁審と球審に刺し違い(果たし合いか)がありましたがフェアなのでアウトとして試合を再開します」。おいおい、なんでフェアに変更されたか、肝心なところが抜けているよ。
 もし私だったら「当該審判の塁審はファウルと判定しましたが、打球がベースに当たっていたのを球審の私が確認してました。したがってフェアでアウトとします」。こう説明する。

 球審氏が言った「差し違い」とは、審判が絶対やってはならない‘ダブルコール’といって、ひとつのプレーに対し、2人の審判が違う判定をすること。「差し違い」には笑ってしまった。


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MLBで歴史的珍事 [審判]

 今朝のヤンキース・ブルージェイズ戦で珍事が起こりました。                              1塁での「アウト!」が審判団協議の結果「セーフ!」に変わったのです。
 3塁手から送球され「アウト!」別に抗議があったわけでもないのに、                  審判団が協議。セーフに変える際、お手玉の恰好をしたので、                        ジャッグル・ザ・ボール、完全捕球ではないという表示のアクションです。
 確かに1塁手のミットの先っぽに引っかかったボールは地面に付いてはいますが、          こんな場合、そのまま持ち上げても落ちない場合は「捕球」とみなすのですが              (今朝はこのケース)、協議で完全捕球ではない、の結論に達したようです。
 今後、納得いかない判定に、なんでもかんでも「協議してくれ」の前例になり              はしないか、歴史的な1シーンだったかもしれません。


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岩手放送・火曜21時~22時 [審判]

 IBC岩手放送を聴ける環境にある方にご案内。

 毎週火曜日、21時から22時まで『平林アンパイアのプロ野球ウの目タカの目』

を聴いて下さい。但し、MAX1時間の番組ですが、ナイター中継の具合で、30分、1

5分、もしかしたら5分番組になるかも知れません(トーク2分、曲3分という5

分1ブロックという作り方をしています)。ナイターが22時を過ぎればボツになり

ます。4月2日から9月まで。


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超多忙試合 [審判]

  クロスプレーが全くない試合は楽と言えば楽ですが、物足りなさが残ります。

 それに引き替え、本日の試合は忙しいのなんの、よく続けて起こるな、という試

合でした。

 思い出しただけでも、1塁、3塁線上の際どい打球が6,7本。捕手前の小

フライをワンバウンドで、線上ギリギリで取ること2回(フェア)。見送ってファ

ウルにしたもの2回。

 走者1塁で、1塁線上で1塁手が捕球、1塁ベースを踏んで2塁へ転送、遊撃手が

入ってタッグアウトの併殺2回。

 走者1,2塁でセンター前ヒット、2塁走者が本塁を狙ってクロスプレーでアウ

ト。すぐ3塁へ転送、3塁を狙った1塁走者クロスプレーでセーフ。

 ライトゴロになりそうなもの2本。極めつけはセンターゴロひとつ。

 これだけもり沢山のプレーが起きましたが、試合は快調なテンポで進み8回まで

やりました。

 これだけ連続する試合は稀です。多忙でしたが充実した、楽しい試合でした。 
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異議あり! [審判]

  発売中の週刊ポスト(1月25日号・表紙吹石一恵)の、60~63頁『超難解

野球ルールクイズ』のQ11に「異議あり」

 Q、11、グラブパスはOK? 

     ピッチャー返しの打球が投手のグラブに挟まった。取り出そうとしたが

     がなかなか抜けない。そこで投手は、ボールの挟まったグラブごと1塁

     手へトス。1塁手はナイスキャッチ、タイミングは完全にアウトだっ

     た。さて判定は。

 A 「セーフ」

     公認野球規則2・15「キャッチ」(捕球)には、〈中略〉手、または

     グラブでしっかり受け止め、かつ、それを確実につかむ行為。この場合

     は「正規の捕球」とは見なされないためセーフ。参考に、12年10月

     18日、ホールトン(巨人)が行ったプレー。とある。

     
 さて、ホールトンの件に関しては、その日に日記に書きましたが、1塁手の亀井

選手が、ホールトンのグラブを抱きかかえていましたから、塁審は「完全捕球」と

認めなかったのです。亀井珍プレー.jpg

 一昨年MLBで同じケースがありましたが、アウトでした。写真のように、投手のグ

ラブを1塁手がしっかりとグラブに収めたから「完全捕球」と認めたのです。PICT0001.JPG

 私は勿論ですが、「完全捕球」と認めたら「アウト」です。このアンサーに『喝!』

おまけに『アウト!』


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古い!審判講習会 [審判]

  13日(日)所属する審判協会の講習会がありました。

 20人、平均年齢は60才ぐらいでしょうか。講師は2氏、近年主流となりつつ

あるスタイル。私が5年前、伊東市で行われた2泊3日の講習会で習ったアメリカ

ンスタイルとほぼ同型です。この時のインストラクターは、アメリカの審判学校の

インストラクター。

 審判を始めた30数年前頃のスタイルとの違いにカルチャーショックを受けた

ものです。それまでは古くから守られて来た基本通りのスタイルでやっていたので

すが、それ以降徐々にアメリカンスタイルへと移行しました。

 ところが、参加した大半のベテラン審判は、主流になりつつある用語、スタイ

ルの多くを初めて耳にするらしいのです。

 私のコールに「アメリカかぶれ」と言った人もいます。古い古いスタイルのベテ

ラン諸氏が、今日教わった中のひとつでも加えてくれれば嬉しいのですが、多分無

理でしょう。

 私にはとても有意義な講習会でした。


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